ブド
「ぶどう」ではなく、「ブド」です。
海の幸の海藻です。
寒天の原料のテングサに似てますが、
少し違うものになります。
時々、
知り合いの人にこの季節に
頂くこともあります。
稀にお店でも手に入ることがあります。
それほど貴重なものです。
ざっと水洗いして、
ゴミや石を丁寧に取り外し、
半分ほどの水を足し、
ぐつぐつぐつ……煮ると、
ドロドロドロ……と、
溶け出しました。
これをいったんザルなどで濾してから、
また火にかけ、今が旬の飛び魚の切り身と小口切りネギをたっぷり入れ、
味噌味で仕上げました。少しばかりの醤油も垂らして味を調えました。
濾すことでなめらかになり、
溶けないで混じっていた他の海藻や取り残されたゴミも払い、
口当たりがなめらかになります。このひと手間が大事。
サラダ油を少し垂らす人もいるようですが、私はこのままで。
アルミ箔の弁当箱に流しいれて冷やし固めたので模様が出てしまいました。(^^;
見た目、羊羹のようですが海藻のお味豊かに仕上がりました。
昆布やワカメを煮溶かしたような味、と思えば想像つくかもしれません。
福岡県で食べた「おきうと」にも似てますが、、違うような。
塩、しょうゆ、みそ、とその人の味付け方で評価がさまざまです。
味が足らないと、
出されたブドに醤油・七味をかける人もいますがそれはお好みなのでOKです。
昔、母が民宿をやっていた頃、お客さんの食べ残しワースト1位でもありました。
女の人にも食べやすく味噌を調整したせいか、
今の人たちが舌が肥えてきたのか、私のは喜んでもらえました。ヽ(^。^)ノ
中に入れる具によっても評価が変わります。
一番のおすすめは、
貝の種類の「シタダミ」「ヒラミ」の身を入れて作ったブド。
ブドとともに漁業権の対象で勝手に採れなくなりました。
地球環境の変化で海水温が高くなったためか少なくなったとも。
また、貝類は採れたその日のうちに火を通さないと傷みが早い食材です。
もうず~と何年も食べていません。なつかしいなあ~…
近年はツナ缶やサバ缶を代用するようになりました。
缶汁ごと入れる人もいますが、
ブドそのものの味を極力味わいたいので私は汁は入れません。
味噌の味が良い加減なので今日はだしの素も入れませんでした。
貴重な「ブド」の味を楽しみたいのです。