黄八丈は八丈島の織物産業として後世に残しておきたい伝統的工芸品です。
黄色、樺色、黒色を基調とする草木染の絹織物で、
近年、染めの職人、織りの職人の後継者不足が危ぶまれている状況です。
織り方にも平織と高度な技法を必要とする綾織(通称:まるまなこ等)があり、
光沢のある、しっかりとした織りで高級品として名前に上がっています。
半幅帯を私も持っていますが、これだけでも着崩れしないことを実感しております。
柄の入れ方にも特徴や個性があり、
その道のプロたちには誰が織ったか、しっかりとわかるそうですよ。
光沢のある黄八丈の着物は着こなしがなかなか難しいとされていますが、
着物に慣れている方が着ると、ものすごく見ごたえのあるいで立ちになり、周囲を驚かせます。
ふだんから着ている人は身のこなし、所作からして違ってくるものがありますね。
その人の着物愛が自然と内面からして滲み出てくるようです。
反物とは別に「かっぺた織り」という技法も存在します。
原始的な織り機で幾何学模様のしっかりとした帯に仕上げるので知る人には知られているものです。
これを織る人は私の知る限り、ひとりしかいません。
黄八丈の生地を利用して、お財布など、小物入れでお土産用に売っていますが、
それでもお値段が高くて手が出ません。
でも、本当に大事な人には1つ買ってあげたいですね。
ただ、いろいろなお店があって、
黄八丈の柄っぽくしたプリントのものも並ぶこともあるので、
本物とまがい物の区別をしてくださいね。
八丈に遊びに行って、それっぽくてそれでも別に構わないと言う人もいますので。
🛫🌸 空港のおみやげコーナーからでした。( ̄▽ ̄)
空港内に売店もありますが、本店と他のお店が別にあったりもしますので
「めゆ工房」「八丈民芸やました」「民芸あき」、「他」もお立ち寄りください。